| CHAPTER−1 ムーブメントを取り出す |
|---|
ケースから機械を取り出さないと何も始まりません。
![]() |
プッシュバック式の裏蓋なので、コジアケで簡単に「ポコン」と開けることができます。普通は…。 |
![]() |
ここで、ケースにムーブメントが入った状態で取り外すことのできる「邪魔なもの」を取り除きます。 まずは、ローターを取り外します。これがあると機械台に乗せたときクルクル回って作業になりません。 |
![]() |
邪魔になるものではありませんが、パッキンも取り除いておきます。 |
![]() |
これが一番作業の邪魔になるテンプ一式です。ちょっとどこかに触れただけで、簡単に天真が折れたり、ホゾが曲がってしまったりします。 |
![]() |
テンプを取り除きました。 これで気にするものがなくなったので、作業効率大幅アップです。 |
![]() |
ここで自動巻上げ機構を取り外します。 |
![]() |
次にカンヌキとつながるボタンのようなものを押しながら、巻芯を抜き取ります。「カンヌキとつながるボタン」はネジになっている場合もあるので、そのときは、緩めてから巻芯を抜きましょう。 |
![]() |
スポコーンと巻芯が簡単に抜けました。これで、ムーブメントを固定しているものはなくなりました。 時計によっては、さらに穴を開けた鉄板のようなもので固定しているものもあります。 |
![]() |
ムーブメントとケースの間を埋めている「スペーサー(これをムーブメントホルダーと呼ぶ場合もあります)」を取り除きます。 |
![]() |
では、大胆にお好み焼きを裏返すような要領で、ムーブメントを万能機械台に乗せます。 |
![]() |
はい。うまいこと裏返すことができました。 風防側から取り出す方法もあるのですが、面倒なので裏蓋側からムーブメントを取り出しました。 個人的には、この方法が一番楽だと思います。 ただ、時計によっては風防を外さないと機械が取り出せないものもあるので要注意です。 |
![]() |
ケースを取り去り、機械を万能機械台の上に乗せました。 |
![]() |
では、剣(針)を抜きます。 文字盤に傷が付かないように、写真のようにカットしたライスペーパーを…→ |
![]() |
→こんな風にセッティングします。 これで文字盤はガッチシガードです。 |
![]() |
レバー式剣抜きで秒剣から抜いていきます。 カレンダー機構のないものは、長針を抜かなくても、文字盤を持ち上げると、日の輪車と一緒に外れます。 |
![]() |
すっかりハゲになってしまいました。 |
![]() |
次に文字盤を外します。 文字盤を固定しているネジは、多くの場合、機械の側面にあります。小さなネジなので気を付けて外してください。これが、2箇所か3箇所あります。 |
![]() |
2箇所のネジを緩めると、簡単に文字盤は外れます。もし、外れない場合は、絶対にコジないでください。文字盤の足は簡単にちぎれてしまいます。もう一度、緩め忘れているネジがないかをチェックしましょう。 |
![]() |
文字盤が外れたので、外周のプラスチックのリングを外します。 このリングには正式名称があったのですが、忘れてしまいました。 |
![]() |
曜日ダイヤルを固定している「Uリング」という部品を、剣抜きのところでも登場した、レバー式剣抜きで抜きます。ちなみに、この剣抜きの先端は紙ヤスリで薄く削っています。 本当にこのレバー式剣抜きは役に立ちます。私は『万能棒』と心の中で呼んでいます。 ここでは先に登場したライスペーパーを使用していませんが、曜日ダイヤルはほとんどの部分が文字盤に隠れてしまうので、傷つくことに神経質になる必要はありません。 |
![]() |
Uリングが外れました。 これで曜日ダイヤルは自由な状態になりました。 |
![]() |
これから、ダイヤル類を取り外していくのですが、通常のピンセットでは、ダイヤルに傷を付けてしまうので、プラスチックや竹、若しくは写真のような鏡面仕上げをされたピンセットでダイヤルは扱うようにしてください。 |
とりあえず、ムーブメントをケースから取り出すことができました。
次に行ってみましょう。